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さわやかな朝の挨拶のガイドライン 第二章

670 :水先案名無い人:03/11/20 00:50 ID:+Eus/JcO
「君の論文読ませてもらったけど」
「この論の展開は無理があるね」
さわやかな朝の口頭試問が、冷えきった研究室にこだまする。
指導教官様のお庭に集う学生たちが、今日も被告人のようなこわばった
死相で、重くて分厚い扉をくぐり抜けていく。
学術論戦を知らない心身を包むのは、深い色の憂鬱。論文の趣旨は
乱さないように、ややこしい引用は間違えないように、ゆっくり書き上げるのがここでのたしなみ。
もちろん、提出期限ギリギリで書き散らすするなどといった、はしたない学生など存在していようはずもない。

卒業論文。
高等教育確立期に成立したこの制度は、もとは学士の学位取得のためにつくられたという、
格式ある学業系大学生活の成果物である。
文学部。研究者ギルドの面影を未だに残している予算の少ないこの学部で、指導教官に見守られ、
資料引用から参考文献までの一貫ダメ出しがうけられる学問の壁。
時代が移り変わり、俺が留年を三回も続けた2003年の今日でさえ、
十八ヶ月書き続ければ温室育ちの純粋培養論文もどきが箱入りで出荷される、
という仕組みが未だに残っている貴重な仕組みである。

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